■ 江戸時代から大正にかけての横浜
開港以前の横浜は現在の横浜市域における最大の人口密集地は、東海道の宿場町の神奈川でした。
いまでこそ、横浜市は広大ですが、当時は半農半漁の寒村でした。
この横浜村で、1854(安政元)年日米和親条約が締結され、その4年後の日米修好通商条約の締結によって神奈川に開港場が置かれ、1859(安政6)年7月1日横浜は開港しました。
横浜は、開国日本・新生日本の象徴となり、新しく生まれ変わりました。
その魅力にひかれ、内外から多くの人々が集まり、質の高い文化交流が生まれました。
■大正時代から第二次世界大戦までの横浜
大正時代の日露戦争で海外輸送需要が大きくなり、それに伴い大規模湾岸整備が行われ、現在の形に近づいていきました。
大正12年9月1日、関東平野南部を震度6の大地震が襲い、横浜は建物の倒壊や火災で壊滅的な被害を受け、横浜経済は崩壊し、多くの外国商館も東京・大阪などへ移転しました。
しかし、その後市民の努力により早い復興を遂げ、昭和5年には市内の瓦礫を埋め立てでできた山下公園が開園、昭和10年には、くじらを山下公園前の海に泳がせるなどのイベントを中心とした復興記念横浜大博覧会を開催しました。
時代は金融恐慌、失業者の増大、軍需の拡大と続き、第2次世界大戦へと突入しました。
そして、昭和20年5月29日の横浜大空襲までの度重なる空襲によって、被災人口約40万人、少なくとも約1万人が死亡し、横浜の中心部は焼け野原になりました。
■第二次世界大戦後の横浜
戦争終結とともに、横浜の約27%、港湾施設は約90%が連合軍に接収され、横浜の復興は他都市に比べ大幅に遅れました。
しかし、市民は立ち上がり、昭和24年には、日本貿易博覧会が開催され、横浜市民を元
気づけました。
横浜港では海外から多くの客船が訪れたり、移民船が大さん橋から出航したり、人の交流も盛んになりました。
また、横浜で生まれた美空ひばりが、日本の戦後の歌謡界へ新たなる旋風を巻き起こしたり、ジャズやリズム&ブルース等がアメリカから横浜にいち早く入り、横浜発の文化として日本中へ広がっていきました。
日本の高度成長期への突入とともに、横浜の沖への埋め立てが加速化しました。
そして昭和40年代の横浜港のコンテナ時代の到来によって、大型港湾化が推進されました。
昭和43年には人口200万人に達し、人口の急増に併せて市郊外での団地や宅地造成が行われ、ベッドタウンそしてニュータウンとしての新たなる横浜の都市像を形成しました。
昭和53年には、人口は272万人に達し、全国第2位の規模をもつ大都市へと成長しました。
■現在の横浜
平成元年には、市制100周年・開港130周年記念として横浜博覧会が開催され、約1,333万人を動員しました。
また、同じく記念事業として、横浜美術館、横浜アリーナ、横浜ベイブリッジなどが建設されました。
21世紀を迎えて、2002平成14年6月、ワールドカップ決勝戦が横浜で開催され、その試合の様子が全世界に発信されました。
また、同年10月に人口は350万人を超えました。
その後も、平成16年には待望のみなとみらい線が開業するなど、横浜は発展し続けています。
東横線開通に伴い、経済の中心地が、横浜駅東口から桜木町にかけての範囲に移りつつあります。
現在は、横浜の中心と呼べる場所が少しあやふやになっています。
2016年現在、みなとみらい21地区が半分以上完成され、横浜の中心地といった感覚になっていると思います。
■横浜のキャバクラ
昭和以前は華街が存在していました。
戦後の昭和中期の頃から、ショー的なレストランから、ダンスホール形式のレストランへ発達し、同時に小料理屋からスナックが誕生しました。
キャバクラは、1990年ごろ、クラブから派生しました。
なぜか横浜は、キャバクラ形式のお店ばかりとなっている地域的特性があります。
クラブは接待目的で利用、ホステスへの直接交渉基本NGなのに対して、キャバクラは店舗が出会い目的を許します。
現在の横浜は、新横浜駅西口、桜木町、野毛、福富町が主要なキャバクラの中心地です。
■上大岡のキャバクラ
大正時代の終わりころから華街が賑わいを見せていた上大岡ですが、戦後の昭和中期の頃からは、ショー的なレストランから、キャバクラに派生した業態が多数生まれていきました。
大正時代の終わりころから華街は、戦局の悪化にともない、戦時中は営業を停止し、 今は華街だった名残は残っていません。
上大岡も横浜の地域特性であるキャバクラ形式のお店ばかりとなっています。
■関内のキャバクラ
現在キャバクラもあって、居酒屋もある華街といえる街は、新横浜駅西口、桜木町、野毛、福富町が主要な中心地で、関内はもう華街とは言えない程廃れてきてます。
横浜繁華街となっており、居酒屋やバーが多数ありますが、キャバクラも数多くあります。